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社長コラム


毎日暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。 

さて日銀は、7/31日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めました。日銀の植田総裁は、「現在の実質金利が極めて低い水準にあることを踏まえると、今回示した経済物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と述べ、さらなる金利の引き上げもありうるという考えを示しました。

 それに伴い、投資用不動産への融資金利に影響は出ているのか。収益不動産ポータルサイト大手による調査では「金利が上昇している」と3割の方が回答しているとの事。このコラムを書いている本日(8/5)は一時1ドル141円まで下げ、日経平均も過去最大の4451円の下げと、今後どうなるのか予想がつかない状況になって参りました。アメリカの景気後退予測もあり、しばらく様子見が続きそうです。



近年、メディアで頻繁に取り上げられる「地面師」という言葉。皆さんはご存知でしょうか?2017年にあった、不動産に関する、とある事件を題材にしたドラマがNetflixで放送されており地面師という言葉が最近話題となっています。

今回は最近のトレンドのキーワードにもなる地面師の内容についてご紹介をさせていただきます。


地面とは?

「地面師」は、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う者。

もしくはそのような手法で行われる詐欺行為のこと。

つまり....自分の物ではない不動産を買わせる詐欺師を表す言葉!


地面師とは資格などではなく、詐欺の手法や人物を表す言葉です。そもそも他人の土地を売却する。実際に

そんなことが可能なのでしょうか??しかし上記でも記載させていただいてるように実際に起こった事件であり。

現在も実際地面師は実在すると言われています。


2017年に積水ハウスが55億円、アパホテルからは12億円が騙され被害が出ています。


積水ハウス地面師詐欺事件について


詐欺の経緯

2017年6月1日 積水ハウス地面師詐欺事件


2017年4月25

詐欺師グループが、東京都品川区にある土地(積水ハウスが購入を検討していた土地)の所有者になりすまし、偽造された登記簿や印鑑証明書などを用いて積水ハウスと契約を締結。

契約相手は地面師グループが所有者になりすました偽の売主。


2017年5月01

積水ハウスは土地の代金として約55億円を支払い、残金を支払う約束をする。


2017年6月1

積水ハウスは土地の登記手続きを進めるが、登記が完了しないことに疑問を持ち、調査を開始。


2017年7月下旬

積水ハウスは土地の所有者が実際には偽者であることを確認し、詐欺被害に遭ったことを認識した。



 詐欺の手口

偽りの公証人や弁護士を使い、本人確認書類を偽装することで

本人になりすますことで買主に自分が所有者本人だと信じ込ませる。

そして買主に早期契約へ誘導していく。

今回の地面師詐欺では、買主が売主と信じてしまい。早期契約としてお金を渡してしまっていたのです。

法務局で書類偽造が発覚し登記申請が却下されるまでの間には、一般的には数日間のタイムラグが発生します。

そのタイムラグを狙って地面師は行方をくらます。そのような手口を使用しました。


 詐欺の対策

地面師についてこれまで述べてきましたが、では詐欺に遭わないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

実質、地面師の詐欺の対象となるのは、買主である投資家様や弊社のような不動産会社です。

これらの方々は特に注意が必要です。そのため、当然ながら基本的な対策と注意が非常に重要となります。






公的書類の確認: 登記簿謄本や印鑑証明書など、公的機関が発行する書類の確認を徹底します。

書類が偽造されていないか、最新の情報であるかを確認します。

所有者の身分証明: 所有者本人の身分証明書を確認し、実在する人物であることを確かめます。








信頼できる専門家への相談:仲介業者を選び、不動産取引に詳しい弁護士や司法書士に相談する。不動産鑑定士の依頼:不動産鑑定士による物件の評価を受けることで、取引の適正性を確認します。

※買主側の味方を増やすというのは有効な方法です。本人確認や、取引の安全性を高めるのに一定の役割を果たしてくれます。そもそも味方だと思う人達が詐欺グループの可能性も....だからこそ信頼できる仲介業者が必要です。






物件の現地確認: 実際に物件の現地を訪問し、所有者との面談を行います。これにより、偽の所有者でないことを確認します。


今回は、最近よく耳にする「地面師」という言葉について詳しく掘り下げてみました。本当にこんな内容で買主は騙されるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、詐欺を行う地面師は手当たり次第に詐欺を働くのではなく、狙いやすい買主や物件、土地を選んでいます。身近では起きないだろうと油断していると、まさにその隙を突かれる可能性があります。

地面師詐欺は、他人の土地を不正に売却する巧妙な手口を持つ詐欺師によって行われます。この詐欺を未然に防ぐためには、まず地面師の存在を認識し、注意深く行動することが重要です。具体的には、公的書類の確認や専門家の活用、取引の透明性の確保などが効果的です。

詐欺に遭わないための第一歩は、こうした詐欺の存在を知り、警戒心を持つことです。

日々の取引においても、慎重に確認作業を行い、安全な取引を心がけましょう。

弊社もより注意しながら皆様にご安心してもらい信頼できるサービスを提供していきたいと思います。

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