小さな投資で“大きな安心”―セキュリティの見える化
家主の皆さまへ。
築年数や立地に関わらず、入居者が物件を選ぶ決め手の一つは「安心して暮らせるか」です。防犯は“やっているつもり”では効果が出ません。少額でも体感でき、かつ見える形で伝わる改修に絞って整えることが、反響の質向上と退去抑制につながります。
第一に光(照度)の設計です。夜間アプローチ・駐輪場・ポスト周り・ゴミ置場の照度を実測し、暗所へ人感センサー照明を追加。足元灯や表札灯は数千円の改善でも心理的安心に直結します。
タイマー設定や停電時に点く蓄電式ライトを併用すれば、非常時の導線も確保できます。
第二に視線(見通し)の設計。共用通路の死角に小型ミラー、掲示板の整理、茂り過ぎた植栽の剪定で“隠れられる場所”を減らします。共用カメラは画角と稼働表示を適切にし、録画・保存期間・設置意図を掲示して“抑止の見える化”。ダミーカメラはトラブル時の証跡が残らず推奨しません。
第三に入退室(開口部)の設計。玄関ドアの補助錠・防犯サムターン、ドアクローザー調整、広角ドアスコープ、窓の補助錠・クレセント交換、1階は面格子のビス交換でこじ開け対策。宅配ボックスは施錠・投函ログの掲示で安心感が上がります。共用スマートロック導入時はバックアップ電源と解錠手順を明示し、停電時の案内QRを掲示しておくと混乱を防げます。
効果は**“見せ方”で倍増**します。募集ページに「夜間ルートの照度マップ」「カメラ稼働告知」「補助錠の写真」を掲載し、内見は可能なら夕刻帯の案内も併用。“暗い・不安”という抽象的イメージを、具体情報で打ち消すのがポイントです。
運用は数字で管理します。
①夜間クレーム件数 ②共用部破損件数 ③内見→申込率 ④女性単身の問い合わせ比率。効いた施策だけ横展開し、ADや空室期間の削減で投資は早期回収できます。
当社では物件ごとに30分の簡易セキュリティ診断を実施し、優先順位表・概算費用・募集文の改定案まで一体でご提案します。
小さな投資で“大きな安心”。安心の見える化で、築古でも“選ばれる物件”へ磨き上げてまいりましょう。